「直葬」は悪なのか?
2016/1/19
- 新着情報
福岡直葬センターでは毎日、10件以上の資料請求の電話が入ります。今日も福岡地下鉄の広告を見て、問い合わせがありました。わざわざ電話番号を覚えていただいて連絡いただきました。「ほんとうに12万で出来るのですか?」という質問。福岡の葬儀代の平均金額は120万と言われています。1/10の12万で本当にできるのか?確かに不安になると思います。
お話をしていくと「私の家は葬儀をする必要はないんです。」ときっぱりと言われます。永代供養墓も購入しているので、「火葬だけしてもらえばいい。」
今日の日経新聞の記事に「なぜ葬儀は必要?」との記事が掲載されていました。その記事によると
”現在の日本では、通夜も告別式もせずに火葬場に直行するという「直葬」が増えつつあります。あるいは遺灰を火葬場に捨ててくる「0葬」といったものまで注目されています。
ただ、わたしたちは「直葬」や「0葬」がいかに危険な思想をはらんでいるかを知らなければなりません。葬儀を行わずに遺体を焼却するという行為は、ナチス・オウム・イスラム国の巨大な心の闇に通じているのです。
20年前の一連のオウム真理教事件の後、日本人は一気に「宗教」を恐れるようになり、「葬儀」への関心も弱くなっていきました。もともと「団塊の世代」の特色の一つとして宗教嫌いがありましたが、それが日本人全体に波及したように思います。それにしても、なぜ日本人は、ここまで「死者を軽んじる」民族に落ちぶれてしまったのでしょうか?”
(平成28年1月19日日経新聞電子版より1部引用)
との内容でした。ちょっと学術すぎる内容のような気もしますが・・・・・・
しかし、そう言ってられない事情が人それぞれにあります。金銭的な問題や継承者(子供)がいない、独居老人の増加や老老介護の問題も切実です。また儀式の必要性が見い出せない方もいます。よって「死者を軽んじる人が直葬を依頼するわけではない」と私は思います。葬儀の金額や形式ではなく、「逝く方の想いや送る方の気持ち」にあるのではないでしょうか?先人への感謝の気持ちさえ忘れなければ、決して「直葬」は悪ではないのです。