尊厳死について考える
2016/2/17
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あなたは自分の死期をどう迎えますか?治る見込みがなく、死期が近づいた時に延命治療をしますか?死期について自分の意思を残す。「日本尊厳死協会」という組織があります。
日本尊厳死協会は、1976年1月に産婦人科医で、国会議員でもあった故太田典礼氏を中心に医師や法律家、学者、政治家などが集まって設立されました。自分の病気が治る見込みがなく死期が迫ってきたときに、延命治療を断るという死のありかたを選ぶ権利を持ち、それを社会に認めてもらうことが目的です。
設立から40年近くが経ち、終末期に対する社会の認識も変わりつつあり、延命治療を望まない人が多数になっています。今後の目的は、そういった人たちにリビングウイルの提示という方法をお伝えすることにあります。
リビングウイルとは?
日本尊厳死協会は、治る見込みのない病態に陥り、死期が迫ったときに延命治療を断る「尊厳死の宣言書」(リビング・ウイル)を登録管理しております。各人が署名した宣言書を医師に提示すれば、多くの場合、延命治療を施されないことになります。人工呼吸器や胃ろうなどによって「生かされる」のではなく、安らかで自然な死を迎えるために、元気なうちに作成する人が多いですが、病を患って自然な死を望む人が署名するケースも増えています。
その主な内容は
○ 不治かつ末期になった場合、無意味な延命措置を拒否する
○ 苦痛を和らげる措置は最大限に実施してほしい
○ 回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)に陥った場合は生命維持措置をとりやめてほしい
というものです。
延命治療を中止するだけでなく、痛みや苦痛などを取り除いて安らかな最後を迎えたいと願っている人が少なくありません。緩和医療に全力を尽くしてもらいつつ、そのような医療態勢の整備に尽力している組織です。
興味がある方は下記に問合せください。
日本尊厳死協会 九州支部 事務局
所在地 〒810-0001 福岡市中央区天神1-16-1 毎日朝日会館5F
電話・F A X 092-724-6008
http://www.songenshi-kyokai.com/branch/kyusyu/index.html
E-mail kyushu@songenshi-kyokai.com