儀式での六曜(六輝)の考え方
2016/1/7
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早いもので、今日で松の内も終わり、正月気分もだんだんと抜けてきた感じですが、今日のyahooニュースで大分県佐伯市が配布した「六曜」入りダイアヤリーの記事が掲載されていました。記事では、大分県佐伯市が合併後の市制10周年を記念して制作した冊子「佐伯市記念ダイアリー」に「大安」「仏滅」などの「六曜」を記載していたため、市内全世帯に配布を見送った問題で、市長がお詫びとお断りの文書を添えて配布することになったというものです。この六曜の掲載が人権問題にあたると一部の方より指摘があった模様。皆様はどう思われますか?私たち冠婚葬祭の業界には当たり前に「六曜」が存在します。まず「六曜」とはそもそも、どんな意味でしょうか?
六曜は暦注のひとつで、現在は先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種をいいます。結婚式では「大安」がめでたい、葬儀では「友引」を避けるなど、儀式には強い結びつきが今でもあります。そもそも六曜は足利時代に中国から伝わった占いがもととなり、当時は現在の曜日のようなものだったらしい。それが江戸時代の終わりごろから、今のように吉凶を表すものになり、結婚式は大安吉日が喜ばれるようになったそうです。(根拠は不明)
★大安(たいあん)
「大いに安し」の意味、六曜の中で一番「吉の日」とされる。終日万事が吉なので、結婚式や結納はこの日に行われることが、現在でも多い。
★友引(ともびき)
昼は凶、午前、夕方、夜は吉、大安の次に結婚式には適しているといわれています。葬式の場合は「友引」の文字が「友」を「引く」といって、その日に葬儀を行うと、死者があの世の世界に引っ張ると考えられ、葬儀は避けられてきました。現に今でも「友引」に火葬場が休みのところもあります。以前は友引で葬儀を出す際は、引っ張られないよう「友引人形」を必ず入れていました。今考えると怖いものがあります。(人形がかわいそう・・・)また、葬儀業界のカレンダーは必ず六曜が入っています。(友引は枠入り)迷信とわかっていても、何か、気分的に避けるという。迷信大好きな、日本人らしい行動です。
★先勝(せんしょう/さきがち)
「先んずれば即ち勝つ」という意味。万事に急ぐことが良いとされる。
★赤口(しゃっこう)
午の刻(午前11時ごろから午後1時まで)のみ吉。それ以外は凶とされる。
★先負(せんぷ/先負)
「先んずれば、即ち負ける」勝負ごとは避けるとされる。
★仏滅(ぶつめつ)
「仏も滅するような大凶日」の意味。もしくは「物減」として物を失うとされる。六曜の中で最も凶の日とされ、乾坤式などの祝い事はさけると考えられてきた。
結論からいうと、非科学的なものなので、信じる、信じないは、個人的は見解となる。日本人は、迷信など、大好きな民族です。あらゆるものに、神が宿る「神道」の考え方がベースになっているので、非科学的なものが大好きなのかもしれません。現在では「友引」のことは、説明はしますが、ほとんどの方は、葬儀を行ってあります。これも宗教離れですかね?